「ドアーズ」(1991):オリバー・ストーン監督作
「プラトーン」と「7月4日に生まれて」と此れで
彼の1960年代のアメリカを描いた3部作だそうだ。
私は所謂、ミュージシャンの伝記物映画は何れも好きでは無い。
此のバル・キルマーが演じたジム・モリソンも似ているけど全然違う。
ライブ映像で本物を観ているからね。
ドアーズのLP盤は発売時に全部買ったし、今でも良く掛けている。
オリバー・ストーンが此の映画で描きたかったのは
ベトナム戦争前後の鬱屈した米国に、セックス&ドラッグで
反抗した若者達のアイコンにされ無意識に、
それに成り切ろうとして自滅した1人のロックスターだ。
敢えて監督が反戦などの社会状況を出さなかったのは
先の2作で既に描いたからだろう。
ミュージシャンの麻薬中毒映画は”チェット・ベイカー”や
"エイミー・ワインハウス"など結構有り
今更、珍しくは無いが、此のジム・モリソンの場合
UCLA文学科を出た彼の詞の内容が物語の鍵に成っているので
改めて彼の世界を知るには、とても興味深い構成だ。
ヒット曲の歌詞で綴られる彼の短い人生(27歳)は
常に”死のイメージ”が付きまとい、
そこに向かって突き進んでいたかの様。
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