「マクドナルド&ドッズ窓際刑事の捜査手帳」
BS11で土曜日と日曜の朝
いつの間にか始まりいつの間にか終わっている変な枠の
”ヨーロピアンミステリー・シリーズ”
今度のは主役にするには頼りない男女の刑事2人
それもアフリカ系のおばさん刑事マクドナルドと
ハゲた定年近い刑事ドッズのコンビ。
冒頭から格好良い上司や犯人が動き回るので
此の野暮ったい2人が主役と断定するまで
観る方は、可成り時間がか掛かった。
カメラが良いのかヴィデオテープが良いのが画像の抜けが良い
リアルな現場中継の様に、富裕層の中年5人の男女たちが
気球で遊ぶところから始まり、その気球から1人の男が墜落する。
それは事故なのか殺人なのかが追求捜査するのが
マクドナルド&ドッズのコンビ。
上司から余り期待されて無い言うか
左遷か首になりそうな感じがサブ・タイトルの
”窓際刑事の捜査手帳”たる由縁。
前後編で2時間以上あるから話は絡れ、意外な展開に
またドンデン返しがあり、終わってみれば、なあんだ!と。
面白かったのは音楽!気球乗った5人が”ニュー・ロマンティックスの
ミュージシャン”の成れの果てという事もあり
キャスティングも、それらしい時代の雰囲気を持った役者達ばかり
使われた曲が何とJAPANのデヴィッド・シルヴァンの”ゴースト”
その意味は、此の事件の謎を解く重要な手がかりなのだが
流石、英国の推理ドラマ、カンパーバッチ主演の「SHAROCK」では
最終回にニーナ・シモンのSinnermanが効果的に使われたし
英国推理ドラマの演出家たちは皆さんロック世代の音楽好きとみえる。