2024年11月30日土曜日

「ロイ・ビーン」(1972) : ジョン・ヒューストン監督作品
此の映画を観たのは封切り試写会で私は20代半ば
それから半世紀以上も経っている訳だから
ほとんどディテールは覚えていない。
改めて観て物語は”西部開拓史”いや”西部の挽歌”だな。
ロイ・ビーンは実在の判事らしい。
しかし脚本が、後に「ビッグウエンズデー」を撮ったジョン・ミリアス。
彼はフェミニストの逆、サム・ペキンパーと同じ”女嫌い”である。
登場する女性を娼婦あがりと軽蔑しまくる。
しかし理想の女性はリリー・ラングトリーと言う美人大女優。
後生大事に彼女の大きなポスターを自分の酒場の名前にし
裁判所の壁に貼っている。
その切ない片想いは「無法松の一生」「ラムの大通り」である。
「マルタの鷹」「黄金」と数々の名画を撮った
天才監督ジョン・ヒューストンと
アクターズ・スタジオ出身ながら
ジェームス・ディーンやマーロン・ブランドに出遅れたものの
「ハスラー」「暴力脱獄」そしてアメリカ・ニューシネマの
スターとなった名優ポール・ニューマンの二人が出逢えば
こんな作品になるのだ言わんばかり
ポール・ニューマンは此の映画の後日談に兎に角、
楽しい撮影現場だったと。
何せビール好きの大きな本物の熊が共演者だからね。
牧師役アンソニー・パーキンスやネッド・ビューティー
と芸達者な脇役を揃え
(敵役のロディ・マクドウォルが憎々しい)
ロイ・ビーン憧れの大女優にエヴァ・ガードナー
そしてロイ・ビーンの娘にジャクリーン・ビセットに囲まれ
何処までが脚本通りで何処までがアドリブかわからない程
滅茶苦茶な展開は監督ジョン・ヒューストンの思う壺。
ラストにヤクザ映画の様なスペクタクルな”落とし前”は
脚本ジョン・ミリアスならではのカタルシス。
「明日に向かって撃て」を思い起こさせる主題歌を含む音楽は
当時売れっ子のモーリス・ジャール。
この”ヒューストン&ニューマン”にモーリス・ジャールのトリオは
此の後、直ぐスパイ・アクション「マッキントッシュの男」を
作っているが、余りヒットしなかったな。




 

朝早く目が覚めたが
寒いのでうつらうつらしていたら
何と8時迄2度寝。
食卓には陽が回っていた。
ルーティンで鯵の開きを焼き
茄子とシメジの味噌汁を作り
糠床には何も無いので白菜を刻み
冷凍の山椒とナンプラーで
即席の漬物。
暗く寒い中で作るより気分は上がる٩( ᐛ )و



 

2024年11月29日金曜日

喜多村英三(1922~1997) 
此の俳優は一見、森繁久彌の様だが実力は彼以上かもしれない。
華やかでは無いが脇役として 数多くの作品に登場している。
再放映しているTVドラマ「御家人斬九郎」 では
斬九郎の溜まり場の居酒屋・東八の主人として
毎回、酒や肴を運んでくるだけの仕草に
此の”親父、只者では無い”感が出ていて
気になり調べたら中々の逸材で有った。
金沢と京都の二つの大学を出て劇団くるみ座を立ち上げ
関西の舞台TV映画に名脇役として数多く出演していた。
その傍ら大阪芸術大学舞台芸術学科の教授も務め
大学の後輩の大島渚や戸浦六宏、永井一郎を指導した。
先日亡くなった火野正平もゲスト出演した”御家人斬九郎”だが
そのキャスティングを今観てると
日本には良い俳優が居たんだなあと。




 

腰塚のコンビーフ
炊き立てご飯に載せる。
暖かいご飯に徐々に溶けて来るその美味しさと言ったら!
海苔や大葉で包んでも更に美味しい。
納豆には和布蕪
味噌汁は昨日のやつに卵ポン。


 

中華のモニタリング

豚挽肉も入っていて豆腐と葱だけ足せば良いと言う
"クックドゥ麻婆豆腐の素(辛口)"を使ってみた。
花椒が効いててイケる!先日の日暮里の専門店の味に近い。
此れは癖になりそうだ。
同じA社の餃子は昔から私は好み。下手な町中華よりずっと旨いし簡単。
しかし焼売は未だまだ、出来合いのやつには叶わ無い。
叶わないと言えば、紹興酒も出回っている此の中国産より
ジョニ赤に似てるボトルの台湾産の方が旨い。


 

2024年11月28日木曜日

「剣鬼」(1965):三隅研次監督作品
先の「斬る」「剣」と並び、三隅研次の”剣”三部作と言われる。
原作が眠狂四郎シリーズの柴田錬三郎だから話は奇想天外である。
噂では藩の中老の母と犬と人獣交配から生まれた”犬っ子”と疎まれながら
主人公は、天性の花を育てる才能と居合い抜きの達人に育ち
藩の次代家老の抗争に巻き込まれ”人斬り”になって行く。
その”居合い抜き”を教えたのは藩に潜入した幕府の御庭番。
その役を日本映画の影の名脇役・内田朝雄が演じる。
狸の様な鋭い目を持つ此の俳優はヤクザ映画には欠かせない
悪役や親分を演じ役以上の人間味を出し監督に重宝された。
此の作品でも市川雷蔵の剣を開眼させる重要な役。
その太刀さばきを彼は何時何処で会得したものだろう。
それはともかく此の映画で市川雷蔵が演じた主人公の
アクションは無茶苦茶ハードだ。
疾走する馬を、走って追い抜き、追い越しざまに
乗っている相手を斬り殺すと言うアスリートでも出来ない演技。
映画だから多少の映像技術を使っているが、それでも
不自然で無いのは市川雷蔵の体力だろう。
その後も自分で育てた花が咲き誇る谷で約50人位を相手の立ち回り、
スタンドイン無しでフルサイズの殺陣は観ている此方が疲れてしまう。
此の時、市川雷蔵は34歳。
男盛りとは言え並のアクション・スターに出来る事では無い。
ふと思い出したのは丹波哲郎がイタリアに呼ばれて
マカロニウエスタンの「5人の軍隊」で落ちた汽車を追いかけ
山越え谷越え走って追い付く場面。
市川雷蔵と言えば勝新太郎に比べ、ひ弱なイメージが強いが
此の映画を観る限りタフな役者だったんだなと。
監督・三隅研次の”剣”三部作。
牧浦地志の斬新なカメラワークで見事に完結している。

多分、シーラの粕漬け
多分、鶏と玉葱の炊き込みご飯
多分と言うのは何方も冷凍だから可成り前のもので(ー ー;)
味噌汁の具はワカメと豆腐。
糠漬けは野菜室に入れてから
糠が弱って未だ完成せず。



 

2024年11月27日水曜日

宇佐美に戻って
地元のスーパーに伊東港水揚げの白ウマズラハギの刺身。
此れを頂いた生山葵を擦って。
フライパンで焼いた茄子は生姜醤油。
レトルトおでんに牡蠣を足してコクを出す。三つ葉を買って来るのを忘れたな。
飲物はイタリア産の白ワインが残って居たので。




 

2024年11月25日月曜日

チョイと渋めな恐竜ジャケット完成
柄は紫地にグレーの恐竜骨格ばかり
裏地は腕を通し易いテトロン素材で
裏地を付けると暖かさも違う。
ボタンは何にしようか?
でも今日からトマトのセール
午後から出掛けて探そう٩( ᐛ )و


 

松茸ご飯!
インゲンとお揚げの煮浸しで
焼酎の梅割りをやりながら
松茸ご飯が炊き上がるのを待つ
良い匂いが、狭い部屋に充満。
鰹昆布だしと一緒だからね不味い訳が無い。
前回、橋場の山海で今年は閉めたつもりだったが
アメリカとカナダ産をデパートで見て、迷った挙句何方(^^;


 

2024年11月23日土曜日

江戸通りの夕焼け!
昨夜はピエンロー鍋なので
焼酎のホッピー割り
その前に千束通りの竹松の焼鳥は鶏皮やボンジリ等
此の鶏肉屋は下手な焼鳥屋より
ずっと焼き方が上手。
ややマンネリだがピエンローは先ず間違い無い!


 

2024年11月22日金曜日

浅草・和洋食屋いいま
此の店は信号を渡りウチから3分の所に有る。
以前の金泉の様な何でも有る店だ。
今夜は入口の刺身定食の写真に誘われた。
その前にバイ貝の酒蒸しも取り
熱燗一本で和食コース。
ご覧の様な刺身の盛合わせを肴に。
その内に、ご飯と味噌汁が。
此処は、ご飯の炊き方もワカメの味噌汁も上手。
そして、何よりな下町値段(^^)
次は生ハムと海老のコキーユ、
そしてビーフステーキのマデラソースの洋食定食かな?
ウチに戻ってデザートは
入谷の石窯パンから買ってきたアップルパイに、
弘前のりんごスライス。


 

2024年11月20日水曜日

剣(1964): 三隅研次監督作品
大映の2枚看板、カツライスとして勝新太郎と市川雷蔵はライバルであった。
長谷川一夫の後を追い、白塗りの2枚目でリードしたのは雷蔵だが、
勝新は"座頭市"で巻き返した。
発表されたばかりの三島由紀夫の原作を雷蔵が是非にと
会社に持ち込んだ企画である。
同じ三島由紀夫原作の金閣寺を映画化した市川崑の「炎上」で
主演演技賞を総なめにした彼は6年後、
もう一度勝新に差を付けようと挑戦した訳である。
「炎上」で坊主頭にした雷蔵は此の時、何歳だったのだろう。
大学3年あたり、無化粧で見事にそれらしく演じている。
話は三島由紀夫の思想そのものを映画にしたような作り。
子供の時から題名通り"剣"の道を極めようと剣道に打ち込む大学剣道部の青年が、
剣道部主将に指名され、世俗の誘惑に負けず、
部員への指導と合宿に挫折して自ら命を断つ話だ。
それは市ヶ谷の防衛庁で割腹自殺した三島由紀夫と重なる。
映画に先駆け、雷蔵と三島は共に剣道部の稽古を見学したと言う。
市川雷蔵は
歌舞伎俳優の養子を2度も経験し、
そこに自分の居場所は無いと映画俳優に転身した。
その数奇な生い立ちに彼の演技に影の部分を指摘する人も多いが、
何よりそれを超えた清々しさは三島由紀夫も絶賛している。
此の映画でも、それは謎の微笑として最期まで余韻となる。
兎に角、三島&雷蔵研究には欠かせない作品だ


 

納豆シラス和布蕪ご飯 
糠漬けはご覧の通り
 味噌汁の具は茄子にシメジ 
これから上京すると言うのに雨か・・・。 
 

2024年11月19日火曜日

生山葵と自家栽培レモン!
高騰してる筈の蛸の刺身には生山葵。
寒いからと鍋料理でピエンロー。
干し椎茸を戻した汁に骨付き鶏肉で出汁を取り、
白菜の厚い所を先に豚バラ肉に春雨等を煮込む。
此れには白胡椒にレモン搾り。