ブルース・ウィルス(1955~)
まだ70歳にも成っていないと言うのに
失語症になってセリフが出て来ない病気になって
引退したという彼の映画を2本続けて観た。
先に観たのが、DCコミックの映画化『REDリターンズ」
REDとは超危険人物(Retired Extremely Dangerous)の略
元CIAのスパイが友達が殺されるという情報に カムバックするストーリィ。
彼はCIAのスパイ役を以前演じた事が有るかどうかは 分からないが、
”ダイハード”シリーズでジョン・マクレイン刑事 を演じていた
アクションスターだから 俺は引退したのにとブツブツ言いながらも
ロンドン、パリと007みたいに世界中を駆け回る。
その友達と言うのが”マルコヴィッチの穴”の 怪優ジョン・マルコヴィッチ。
此の役者も年齢不詳 ベルトルッチの「シェリタリング・スカイ」で
植毛してデブラ・ウィンガー相手に北アフリカの砂漠の炎天下でナニしていた。
そしてM,I-6から派遣された女殺し屋が
何と 英国女王陛下クィーンを演じたヘレン・ミレン。
私が彼女を最初に観たのは数十年前のメジャーポルノ映画「カリギュラ」
全く此の女優は今何歳なんだろう?と調べたら
わっ、79歳!随分と元気というか化け物みたいに若い
何せ此のアクション映画ではお洒落して走り回っているんだから。
それに比べ、ブルース・ウィルスは随分と早く呆けちゃった。
いや世間では70歳なら普通か。
監督がグラフィック上がりで場面転換にDCコミックのキャラを
そのまま使っているのが面白く、テンポも早く楽しませてくれた。
その昔、英国監督ジョセフ・ロージーが やはりフランスの漫画を映画化した
「唇からナイフ」を思い出した。
此の映画が軽かったから、もう一本と観たのが
「シックス・センス」でブルースと組んだインド系監督
M・ナイト・シャラマンの「アンブレイカブル」
”シックス”も、そうだったが語り口というか
展開が独特で 物語についつい引き込まれるが
要するにDCコミックのヒーロー達の実在を信じる余り
彼を誘き出す為に大事故を起こす異常者の話だ。
その異常者をサミュエル・L・ジャクソンが演じ
此れが又、相手役として真に迫っているから
主人公を演じるブルース・ウィルスが自分は
人間以上の能力を持っているのではないか?と観客と一緒に
悩んでしまうのが、監督ナイト・シャラマンの 演出力であり、
そしてブルース・ウィルスの演技力。
先に観たREDリターンのスーパー・ヒーロー役を引きずって、
全然違う映画に成ってるのが 此の映画の面白さ。
アクション映画とサイコサスペンス映画
まるで2対の作品の様。 こんなヤヤこしい役をやっていたら、
そりゃ ブルースも早く呆けちゃうなあ・・・。
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