2024年4月7日日曜日

ヤキマ・カヌート(1895ー1985)
前回の放送大学はジョン・フォード監督の「駅馬車」
同じジョン・フォード作品でも「怒りの葡萄」ほど
目から鱗のトリビアは無かったしジョン・ウェインも
今更、知る事はあまり無かった
しかし此のスタントマンのヤキマ・カヌートが話は意外だった。
彼は「駅馬車」で馬車の先頭の馬に飛び乗り、撃たれて
その馬と馬車の間を引き摺られたスタントマン。
その後ウィリアム・ワイラー監督の70mm映画「ベン・ハー」でも
2頭立て馬車に引き摺られる兵士のスタントをした有名な人。
西部劇の本にも彼はネイティブインディアンと出ていたので、
私も、そう信じていたが、どうやらそれは間違いで
彼はれっきとしたワシントン生まれのアメリカ人。
16歳でロデオ・コンクールで優勝して以来
数々のそのタイトルを取りハリウッドに招かれて
映画に出演する様になった。
無名時代のジョン・ウェインにもスタントを手解きし
その縁でかジョン・フォードに抜擢され
有名な「駅馬車」でのスタントが生まれたらしい。
ジョン・ウェインも当時はB級西部劇俳優でギャラも安かった。
タイトルやポスターの扱いも主役なのに脇役扱いと宮本陽一郎教授は語る。
此処からはウィキペディアから
ヤキマ・カヌートは「風と共に去りぬ」でアトランタの火事の中を
クラーク・ゲーブルが馬車で走り抜けるシーンも演じている。
「ベン・ハー」では5ヶ月も掛けてチャールトン・ヘストンと
スティーブン・ボイドの競争シーンをコーチして挑んだが
それでもベン・ハーの代役をしたヤマキの息子が怪我をしている。
その他、彼がスタントとコーチを務めた作品は
「エル・シド」「ローマ帝国の滅亡」」に
「キャットバルー」「馬と呼ばれた男」・・・etc
1986年、90歳で心肺停止で亡くなり
ハリウッド通りのウォーク・オブ・フェイムにも名が刻まれ
スタントマンの安全装置の開発に貢献したと
1967年アカデミー名誉賞を貰っている。

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