伊福部昭の音楽 #-3
ビルマの竪琴(1956年):伊福部昭
「ゴジラ」の第1作は此の2年前に作られている。
しかし、その又2年前に伊福部昭は新藤兼人の「原爆の子」で
”平和の祈り”という曲を書き
それをゴジラがオキシデンデストロイヤーという武器で
海底に沈められる場面に使っている。
そうゴジラも原子爆弾実験の被害者なのだと。
そういえば伊福部昭の実兄も放射能で亡くなっていたと聞く
だから、それへ恨みは深いのかもしれない。
市川崑の此の作品は原作・竹山道雄の映画化。
日本人なら誰もが習う唱歌の数々を見事に編曲した
伊福部昭の才能は確かなもので
当時は未だビルマの山河に残っていたであろう
日本兵の遺骨の映像に”平和の祈り”が流れる場面は
何度見ても体が震えてしまう。
市川作品にしてはガチな反戦映画で、私の知り合いの坊主の息子は
此れを観て、ビルマに遺骨収集に出掛けていると言う。
此のメロディーに私は弱く、聴くと落ち込んでしまう。
映像の世紀のメインテーマ”パリは燃えているか?”と双璧だ。

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