海外TVドラマ「ハットンガーデンの金庫破り」全4話
"オーシャンズ-11”が此れを下敷きにしたという犯罪実話のドラマ化
しかし登場するのはジョージ・クルーニーやマット・デーモンとは
似ても似つかない年金生活者のヨボヨボな爺さん達。
それでも彼らは英国名画の何処かで観たことのある名脇役達
そう以前、此のサイトでもシェークスピア劇出身の俳優達を特集したが、
それ以外にも名優が沢山居るのだ。
それぞれ顔に刻まれたシワが見事に芸をしている。
人生に、もうひと花咲かそうと老人達がイースター連休に
銀行の隣りのビルから穴を開けて貸金庫の中身をゴッソリ盗む計画。
此のドラマ4話もあるから準備、実行、失敗、さらに再実行と、
その間にイギリスの中流階級の高齢者の生活が丁寧に描かれる。
中には前科のあるものも混じっていて可成り際どいメンバーだが
それだけに、それぞれ個性的で面白い。
最初に金庫破りを計画した奴は此れはヤバイと早めに抜けたものの、
いざその計画が成功すると、俺にも分け前をよこせと脅してくる。
彼らも、いざ大金を手にしてみると、それぞれの思惑が絡み合い
ギクシャクした人間関係が浮かび上がるのは脚本の巧さ。
まあ、それに応えられる演技力のある俳優たちと言う事もある。
何しろ23億円という英国犯罪史上最大級の盗難事件に
警察も早めに動き、後半は彼らを泳がしながらというスリリングな展開。
それに、全財産を貸金庫に預けていた被害者の家族も描かれて
多重構造ドラマ構成に奥行きがある。
中でも金庫破り真っ最中に心臓発作を起こし気絶してしまうオッさんは
本当に可笑しくて何とか成功させてやりたくなるから不思議。
”面白うて、やがて哀しき”英国製・犯罪ドラマ。
此れは、私の泥棒映画コレクションに入れよう。
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