2023年11月6日月曜日

「遠い太鼓」(1951) :ラオール・ウォルッシュ監督作品

先に同じ監督で、青春スターのトロイ・ドナヒュー主演の西部劇

「遠い喇叭」(1964)を紹介したが、それは此の監督の遺作。

同じ”Distant"の題名で監督人生終わるなんて・・・

主演は「誰が為に鐘は鳴る」「モロッコ」のゲーリー・クーパー。

でも彼が登場するまでが長い。

題名からしてインディアンの出てくる西部劇と思って観ていたら

いきなり帆船に椰子の木の海岸、そしてジャングルにはワニに豹

にフラミンゴ。

何じゃ此の西部劇?舞台が米国でもフロリダ半島

それでは南部劇という訳か?

しばらくジャングルを抜けた島に主演のゲーリー・クーパーは出て来る。

しかも彼はインディアン妻とのハーフまで作って

まあ、アメリカ大陸なら先住民はどこにでも居たわな。

元々彼らの土地だったんだから・・・

でも、そのインディアンにも武器の密売をするスペイン人と組んで

アメリカ人と戦うセミノール族がジャングルの中の砦に人質を盾に立て篭って居た。

彼は軍からは少ない人数の軍隊で彼らを救出、破壊する命令を受けていた。

ゲイリー・クーパーの指揮のもと、見事に人質は救出はしたものの

セミノール族に気付かれ、彼らは大軍で追って来る。

退路を阻まれ、仕方なくジャングルの中の沼地に逃げ込み

フロリダ半島の反対側の基地に戻ろうと長い遠征が始まる。

その間も容赦無くセミノール族は攻撃してきて部隊は壊滅寸前。

アメリカ映画だから、そんな緊張感がある中でもロマンスは生まれ

訳が有りそうな金髪女がゲイリー・クーパーに恋を仕掛けて来る。

まあ、やや有って

何とか基地に戻ったら、そこはセミノール族に焼かれ息子も居ない。

対岸にまで迫った敵にゲイリー・クーパーは一騎討ちを挑み

此れも西部劇には珍しい酋長との海の中での水中戦!

流石の監督ラオール・ウォルッシュ、凄い見せ場を作る。

こんな面白い西部劇いや南部劇が有ったなんて知らなかった。

後は観てない人の為に書くのは止めよう。




 

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