テリー・ジョーンズは同じテリーという名前のギリアムと
英国のTV番組”モンティパイソン”をやっていたメンバーである。
そして、そのメンバーを再集結した此の映画は
犬の声の主演で参加したロビン・ウィリアムスの遺作でも有る。
話はまさに奇想天外な”モンティパイソン”の世界
高度な能力を持つ宇宙人が、地球はロクでも無い生物ばかりなので
滅ぼしてしまおう!しかし、その前に誰かをテストしてみようと。
”ニール”という冴えない男を選び、彼らと同じ能力を与える。
願い事を言い、手をふれば、何でも叶うという力。
まあ”アラジンの魔法のランプ”の大男と同じだ。
それで売れない小説家のニールはアルバイトの小学校の教師を
していて呟いた荒れた子供達の教室を破壊させたり
とにかく、思った事が全て叶う魔力を身に付ける訳だ。
下の階にいる女の子を自分を好きなる様に仕向けたり
飼い犬のデニスが人間の言葉を話せる様にしたりとね。
まあロンドン中の警官の制服をピンクにしたりするのは
”モンティパイソン”風の細かいギャグで、観る人によっちゃ
つまらんと微妙なんだが。
案の定、評論家の点は辛かった様だが
私には宇宙の映像や宇宙人の作りが上手で
また吹き替えが全てモンティパイソンのメンバーだし
”モンティパイソン”の頃の2次元のコラージュ・アニメーションから
ずいぶん進化したものだと感心。
でも、良くも悪くもTV番組モンティパイソンのまま。
「未来世紀ブラジル」や「ドン・キホーテ」で
映像作家として飛躍を遂げたテリー・ギリアムとは違う
ナンセンス映画として観れば、それはそれで楽しめる筈。
特に犬好きなら CGでは無い本物のワンちゃんの演技に
ロビン・ウィリアムスの声で楽しめる。
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