2023年8月23日水曜日


「ミラクル・ニール!」(2015):テリー・ジョーンズ
テリー・ジョーンズは同じテリーという名前のギリアムと
英国のTV番組”モンティパイソン”をやっていたメンバーである。
そして、そのメンバーを再集結した此の映画は
犬の声の主演で参加したロビン・ウィリアムスの遺作でも有る。
話はまさに奇想天外な”モンティパイソン”の世界
高度な能力を持つ宇宙人が、地球はロクでも無い生物ばかりなので
滅ぼしてしまおう!しかし、その前に誰かをテストしてみようと。
”ニール”という冴えない男を選び、彼らと同じ能力を与える。
願い事を言い、手をふれば、何でも叶うという力。
まあ”アラジンの魔法のランプ”の大男と同じだ。
それで売れない小説家のニールはアルバイトの小学校の教師を
していて呟いた荒れた子供達の教室を破壊させたり
とにかく、思った事が全て叶う魔力を身に付ける訳だ。
下の階にいる女の子を自分を好きなる様に仕向けたり
飼い犬のデニスが人間の言葉を話せる様にしたりとね。
まあロンドン中の警官の制服をピンクにしたりするのは
”モンティパイソン”風の細かいギャグで、観る人によっちゃ
つまらんと微妙なんだが。
案の定、評論家の点は辛かった様だが
私には宇宙の映像や宇宙人の作りが上手で
また吹き替えが全てモンティパイソンのメンバーだし
”モンティパイソン”の頃の2次元のコラージュ・アニメーションから
ずいぶん進化したものだと感心。
でも、良くも悪くもTV番組モンティパイソンのまま。
「未来世紀ブラジル」や「ドン・キホーテ」で
映像作家として飛躍を遂げたテリー・ギリアムとは違う
ナンセンス映画として観れば、それはそれで楽しめる筈。
特に犬好きなら CGでは無い本物のワンちゃんの演技に
ロビン・ウィリアムスの声で楽しめる。

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