「チェイサー」(2017):ルイス・プリエト監督
原題は「Kidnap=誘拐」邦題は配給会社が付けたのだろう。
確かに誘拐犯を追いかけるから"Chase=追跡"だが当たり前で詰まらない
・・・と言うのは追いかけるのはオスカー女優c。
彼女は唯の演技派女優ではなのだ、アクション女優でもあるのだ。
「Xーメン」や「キャットウーマン」と強靭な肉体を備えていて
格闘技なんかお手の物、しかし制作も兼ねた此の映画では
平凡なウエイトレス役しかもシングルマザーで子供の親権を巡って裁判中。
やっとと取れた休み時間に公園で遊ばせている最中、少し目を離した隙に
その子供が車に無理やり押し込められ乗せられてしまう。
そのを見た彼女は、必死で車に飛びつくが振り落とされ
それを自分の車で追いかける追いかける・・・。
此の映画が面白いのは映画の5分の4ぐらいが車と車の追跡場面なのだ。
そんなのスピルバーグのデビュー作「激突」以来かも知れない。
とにかく”ダッチ”という高速アメ車を体当たりされ
ひっくり返され体中血だらけになりながらも
ひたすら追いかける、追いつき離されるを繰り返す車の主観と俯瞰で
映像としては単調になる筈だが、流石のオスカー女優。
子を拐われた母親の執念とばかりの彼女の”鬼の形相”が
観る者を圧倒し引き込む。
そこにはオスカーを取った「チョコレート」のコケテッシュな
ミス・アメリカの優勝者は居なく、さながらジェームス・ブラウンの様
その誘拐犯は男と女の2人組、しかも彼らは子供を誘拐し
臓器移植や何やらで海外に売り捌く常習犯。
しかし誘拐した子供の母親がハル・ベリーとは、
”アンタ相手が悪かったわね!”という彼女のひと言でオチ。
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