1作目よりも面白かった「ダイ・ハード2」の監督だから期待した。
亡くなったトニー・スコットを思わせるハンディ・カメラと
早いフラッシュ・カットの編集は目が疲れるが
最後まで観客に緊張感は切らせ無い・・・というものの
劇場公開はされなかったらしい。
というのは主役のジョン・シナが日本では無名だからね。
でも彼はムキムキ筋肉WWE所属の現役プロレスラー。
同じプロレスラー俳優にはドウェイン・ジョンソンがいるが
どちらも難しい演技は出来ないけれど
悪役に虐められて耐える役はプロレスと同じ。
結構芝居的にはハマっていた。
プロレスもそうだが悪役が憎らしい程、映画は面白く成る。
此の悪役にシェークスピアのそれの様な頭の良い
狡賢い奴を持って来た。
主人公は警察官で、犯人逮捕に車に乗ってた愛人が
飛び出して跳ねられ死んでしまい、その仇を討とうと
脱獄した悪役が主人公の恋人を誘拐し
ゲームの様にというかボクシングの試合の様に
1ラウンド2ラウンドと寸刻みに謎をかけて
サンフランシスコの街中を振り回す。
そのテンポが早くて見る方は途中何がなんだか
分からなくなるが
兎に角、その悪役俳優がダイアン・ギレンという
英国名優ゲイリー・オールドマンを彷彿とさせる
演技の上手いやつで、”おいコイツを何とかせい!”と
主人公にハッパをかけたくなる。
そう言えば此の監督は「ダイ・ハード2」の時も
悪役を憎ませるのが上手かった。
似た様な展開で最後までハラハラさせられるが
最後はお決まりのハッピーエンド。
主役の名前は忘れても悪役俳優のダイアン・ギレンは
悪役列伝に入れなくちゃ。
0 件のコメント:
コメントを投稿