「11人のカウボーイ」(1971):マーク・ライデル監督作品
モンゴルでは子供は歩ける様になったら馬に乗せる。
そして小さい内から乗馬ができる様にして
初夏の”ナーダム”と言う行事で子供に競馬をさせる。
此れを最初にその地で観た時は、彼らがケナゲで
何故か私は涙が溢れた。
此の映画は西部劇の多くに主演したジョン・ウェインが
初めて映画の途中で殺される。
そんなの有り!とビックリする展開、でもその後が面白い。
映画の彼は老カウボーイ(撮影時67歳)自分の牧場の牛1500頭を
400マイル離れた市場に運ぶのに、人手が足りず仕方なく
近くの学校の男子生徒で”馬に乗れる子”を雇う事に。
彼らは日本で言えば小中学生、彼の子供どころか孫の年齢
それをサマーキャンプ体験の先生が如く
牛追いを教え、荒野を旅させる大変な作業である。
雇ったコックが運良くアフリカ系の性格の良い奴で
彼らの面倒を良く見てくれるのも助かる。
それでも1人の少年が牛に踏み潰されて死んでしまう。
挙句に、映画の冒頭、性格が悪いと雇わなかった
刑務所帰りの大人のカウボーイが、悪い仲間を大勢集めて
彼らの牛を奪おうと執拗に彼らをつけて来る。
そのリーダーのロングヘアー事ブルース・ダーンが憎々しい。
面構えも悪いが病的なサディズム・キャラだ。
ジョン・ウェイは上手に1対1の殴り合いで勝負を付けたが
ブルース・ダーンは卑怯にも銃を使いジョン・ウェイは
何発も撃たれ死んでしまう。
さて此れを見ていたカウボーイ=牛追い少年たちは如何するか?
(ネタバレ注意)
牛を取り戻せ!と各々銃を持ち出し反撃に出る!
アフリカ系のコックの作戦でジワリジワリと1人ずつ敵を倒し
罠を仕掛け、決戦に持ち込む。
此の様子は"STAR WARS"のチビ達”イウォーク”の攻撃の様で
勇しくて何とも可愛い。
そう音楽がジョン・ウィリアムスだからね。
まあ奇想天外な西部劇映画として映画史に残る佳作。
此の物語の老カウボーイの少年達へ注ぐ愛情が
実の子供を早く亡くしていた後悔から・・・と説得力があり
最後にまた胸が熱くなるラストだ。
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