歴代アカデミー賞作曲賞1970年代 その10
「ミッドナイト・エクスプレス」(1979):ジョルジオ・モロダー
音楽好きの方なら此の時代”テクノ・ミュージック”というジャンルが出て来て
ドイツはクラフトワーク、ギリシャにヴァンゲリス、
フランスにジャン=ミッシェル・ジャール
そしてイタリア人だがニューヨークを起点とした此のジョルジオが
ドナ・サマー、ブロンディ、スパークス等の
ディスコ音楽のアレンジャーとして頭角を表していた。
此の映画の監督アラン・パーカーは音楽の流れに敏感で
「ピンクフロイドのウォール」等を撮っていたから
此の麻薬や刑務所を扱った際どい作品に新しい音楽をと彼を起用した。
まさしくそれは、それまでのアメリカ映画に無い感覚で
全編、圧倒される雰囲気を醸し出していた。
当時はMTVと呼んでいた映像と音楽のショート・フィルムを
つなぎ合わせた様な音楽映画「フラッシュダンス」に「トップガン」
デ・パルマのギャング映画「スカーフェイス」と映像との相乗効果を
知り尽くしたプロの作曲家の仕事は実に見事だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿