黒澤明の映画音楽#10
用心棒(1961):佐藤 勝
黒沢プロ初作品の「悪い奴・・・」の興行収入がイマイチだったので
次回作はもっと観客動員が見込めそうな娯楽作品をと
彼のレギュラーの脚本家達を集めて万全の構えで挑んだのが此れ。
原案はダシール・ハメットのハードボイルド小説らしいが
見事に地方のヤクザ達の抗争に置き換えられて
主人公がバッタバッタと悪い奴らをやっつける勧善懲悪時代劇に。
昨夜久しぶりにDVDを観たが、やはり滅茶苦茶面白かった。
撮影・宮川一夫の大胆な映像美に、音楽・佐藤 勝の
ラテン・ジャズのリズムにチェンバロの華麗なメロディが踊り
何ともユニークな映画と成った。
ご存知の様にイタリアのセルジオ・レオーネがリメイクして
「荒野の用心棒」と成ったわけだが、その音楽のエンニオ・モリコーネも
佐藤に刺激されたか米国の西部劇音楽ではない
エレキギターのユニークなサウンドを付けて成功して居る。
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