黒澤明の映画音楽#14
「デルス・ウザーラ」(1975):音楽イサーク・シュワルツ
「どですかでん」の興行成績が芳しくなく
多額の借金を抱えてクロサワはノイローゼとなり
自宅風呂場で手首を切ってカミソリ自殺を図るも一命を取り止める。
それを救ったのはソ連の映画界。
彼への全面的な協力で何かソ連映画をと持ちかけられた。
彼が作る意欲を見せたのは戦前助監督時代に構想した
ウラジミール・アニセーエフ原作のデルス・ウザーラ
探検家と先住民の漁師ガイドの友情物語。
此のガイド役クロサワは三船敏郎を候補にしたが
ミフネは既に世界的なスターであり2年間の撮影拘束は可能だった。
それでなくとも完全主義者の監督クロサワの現場はソ連側との
言葉の障害に困難を極めたらしいが何とかなる完成させた。
音楽にもソ連側からイサーク・シュワルツという作曲家を
クロサワは選び、此の”鷲の歌”の様な
人間愛を謳い上げる音楽が付けられた。
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