2022年11月4日金曜日

「ギフト」(2000):監督サム・ライミ
先日、此の監督の「クイック&デッド」は酷い出来だったが
此れは、その後に「シンプルプラン」で彼本来のスリラー仕立てを
取り戻し、更にキャスティングに主役のケイト・ブランシェット
ヒラリー・スワンクを始め、キアヌ・リーブと実力派俳優を配し
万全な構えで此れを演出した。
題名の”ギフト”とは神からの贈り物を意味する。
ケイト・ブランシェットはギフト=霊感を持っていて
未亡人として3人の男の子を育てるのに。その能力で
占い師として暮らしている物語。
ある米国の田舎町で若い女性の失踪事件が起こり
その父親と婚約者と警察署長が、その捜索に彼女の霊感を求めてくる。
当初は断片的にしか、閃きは出てこないが
その映像が繋がり彼女の死体の場所を突き止める。
此の霊感の映像が田舎町の沼地の気味悪さを捉えて素晴らしく
結構、ドキッとさせられる編集は此の監督の出世作が
「死霊のはらわた」だったのを思い出す。
さて殺した犯人は誰か?が、二転三転と観るものは
ひっかけられのは此の脚本に俳優でもある
ビリー・ボブ・ソートンが参加しているので面白い。
まだ観て無い人の為にオチは言わないが
ラストに「アラバマ物語」の様な温かい展開で切なくて泣ける。
前半に彼女の死んだはずの母親が出て来て
”貴女は神様から特別な”ギフト”を貰ったのだから
それを使って皆を幸せにしてあげなさい!”と言って消えるシーンがあり
それと映画全てが呼応する良く出来た脚本だ。
DVDに焼いて保存しようとしたら
監督サム・ライミ集にもケイト・ブランシェット集の
どちらにも既に入っていた。
じゃ”ホラー映画集”に入れるかな(笑)

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