映画「突破口」(1973)には監督ドン・シーゲル好みの
良い悪役?が沢山出演してるので紹介したい。
ジョー・ドン・ベイカー(1936~)
主役のウォルター・マッソーに
”ゴリラみたいな奴”と言われた彼は189cmの大男。
プレスリー似の甘いマスクながら、笑って人を殺す冷血漢
その目に睨まれたら誰もが竦んでしまう迫力。
此の映画では彼以外に考えられないハマり役。
007シリーズに3度も善悪役双方で出演したのも
その俳優としての押し出しの良さだろう。
「突破口」の前に監督ドン・シーゲルに抜擢されて
「ダーティーハリー」の殺人鬼スコーピオン役がデビュー。
その鬼気迫る変質者役は今でも記憶に残る。
しかし、此の映画では先のジョー・ドン・ベーカーに
無茶苦茶にいたぶられる若者役も良かった。
その後、同じ様な役ばかり続く事に嫌気が差して
俳優をやめ故郷に戻り大工になったが
その役の記憶も薄れて、歳を経て容貌も変わって
高い演技力で活躍している。
ジョン・ヴァーノン(1932~2005)
此の俳優が記憶に残ったのはジョン・ブアマン監督の
「殺しの分前ポイント・ブランク」で主役のリー・マービンに
素っ裸にされ高層ビルから突き落とされたマフィアの親分役。
それをドン・シーゲル監督が観たかどうかは定かでは無いが
「ダーティーハリー」に続く此の作品でも強面の顔とは
裏腹に情けない殺され方をする可哀想なマフィアの親分役。
当時のアクション映画の悪役としてよく出演してた。
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