2022年5月14日土曜日

「星のない男」(1955) 
監督キング・ビダーはハンガリー移民の末裔だが
ハリウッドでは無声映画の頃からの巨匠。
此れはオードリー主演の大作「戦争と平和」を撮る前。
一方、カーク・ダグラスはロシア移民の末裔
俳優になる前は様々な苦労をしている。
此の作品は「OK牧場の決闘」の前で未だ若々しい。
そしてバンジョーを弾きながら歌を披露するという芸達者ぶり。
そしてデビュー前はアルバイトにボクサーとして
ファイトマネーを稼いでいたという殴り合いの連続に
曲芸の様な拳銃さばきまでカーク・ダグラスの魅力満載!
後にリー・マーヴィン主演の「北国の帝王」に描かれた
大陸横断鉄道のタダ乗り(ホーボー)から物語は始まる。
そこで人殺しの疑いをかけられた若者を主人公が助けたことから
牧場主に雇われ、二人のカウボーイ生活が始まる。
その牧場主は女性で東部からやって来て放牧には素人で
カーク・ダグラスを色仕掛けで牧場主どうしの諍いに巻き込む。
此の妖艶な女牧場主に、先に主人公に想いを寄せる人の良い酒場女と
二人の年増女の魅力も楽しませる。
映画的にはスペクタクルな牛の大暴走シーンのサービスもあり
敵役のリチャード・ブーンの非情な憎たらしさも有って
我慢していた主人公の堪忍袋が切れるところと
西部劇としての脚本は実に良くできている。
バート・ランカスターと組んでヒットした「OK牧場の決闘」よりも
此方のが面白いくらいだから古い西部劇は油断がならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿