2022年1月14日金曜日

 私のペルー旅行 その3

ペルー旅行の目的はフォルクローレを聴く事と、もう一つ
インカの古代遺跡マチュピチュへ行く事だった。
其処へはクスコから登山電車が出ていた。
朝早く駅に着くと世界中から集まった観光客が既に乗っていた。
断崖を縫う様に走る電車は遺跡のある麓まで
其処からはバスで頂上まで、日光の”いろは坂”の様に登り
着いたそこには嘘の様なパノラマが広がっていた。
此の時、私は初めて地球の反対側に来たと言う実感が湧き
しばし崖の上で雲の影が遺跡を通り過ぎるのを観ながら
それをスケッチしていた。

日が暮れる前にクスコに戻り、翌日は次なる目的地
チチカカ湖のある街プーノへと向かった。
此の移動はタクシーを使った記憶がある。
途中で機関銃を持った警官が強引に乗り込んできて
ずっと運転手と話していて
やはり此の国の治安は良くないらしいと気が付いた。

此処までは、クスコより標高の高いマチュピチュでも
平気だった私は、その夜ホテルの食事にビールを飲んで
風呂から出た途端、今までなった事のない頭痛が始まり
身体が金縛のように動かなくなった。
こりゃ”ナスカの白骨たち”の呪いか?と嫌な予感を思い出したり
待てよ、此れは標高の高いとこでなると言う”高山病”というやつか?
私の部屋はホテルの3階、立てないので四つん這いになり
階段を少しづつ下り、フロントへ。
カウンターに人がいたので
”ハイ・アベレージ・シック”と頭を指して伝えたら
そいつはごく当たり前の様に奥に入って
小型の酸素ボンベを私に与え口で吸えと
私は山登り経験が無いから高山病は初体験。
どうすりゃ良いのか分からんが、口に吸い口を当て
スーハー深呼吸していたら、だいぶ楽になってきた。
それでも身体は重く頭はズキズキ、一晩中まんじりともせず
チチカカ湖の夜明けを見た。
予定では、その日はボートで湖を渡り、浮島の湖上生活民族を
見学して、ボリビア側に渡るツアーに参加するつもりだったがキャンセル
チチカカ湖が見渡せる部屋で一日中、左から右へ
陽が沈むまでボーッと寝て過ごした。
それまでの人生で、これ程、身体を動かさなかった日は
無かったように思う。







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