ジャン=ポール・ベルモンド映画その2
雨のしのび逢い(1960) :アントン・ディアベリ
マルグリット・デュラスが同名の小説を自ら脚色
舞台演出家ピーター・ブルックを英国から呼び
ヌーベル・ヴァーグのミューズ=女神ジャンヌ・モローに
「勝手にしやがれ」でブレイクしたベルモンでを当てたフランス映画。
モノクロ映像に18世紀の作曲家アントン・ディアベリの
ピアノ曲”モデラート・カンタービレ”が流れる
何とも地味な映画と思われるが、それとは裏腹に
平凡な生活に耐えていた人妻の真実の愛への渇望が
燃え上がる激しい作品となった。
此処で演技派女優ジャンヌに反射したベルモンドの演技は
アドリブでは無い、緻密でシリアスな実力がさりげなく出ている。
それでも評価されたのはジャンヌ。
此の年のカンヌ映画祭で主演女優賞をとっている。
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