CINEMA JAZZ #24
欲望(1966) "Blow Up" :Herbie Hancock
当時の男女の愛の不毛という難解なテーマながら
世界的に作品がヒットしていたイタリアの監督
ミケランジェロ・アントニオーニが母国を離れ
初めて英国で撮った作品。
それにしても "BLOW UP=引き伸ばし”が何故
邦題”欲望”に変わるのか未だに疑問だが。
とりあえず売れっ子カメラマンが、たまたま公園で
見た殺人現場の証拠写真をめぐり、
不確実な映像への疑問を”愛”に強引に重ねた此の作品
もともと音楽には煩い監督らしく
当時、気鋭のジャズピアニストのハービー・ハンコックを
N.Y.から呼び、英国のミュージシャン達で一度録音したが
気に入らなくてアメリカで録り直したという曰く付きな音楽。
それに当時英国はロックの全盛時代だからジェフ・ベックの
ライブをそのまま登場させたり
音楽のハービーはモダンジャズとロックとの融合を計り
彼の在籍した当時のマイルス・デーヴィスの”音”を
彷彿とさせるサントラとなっている。
此の後の作品「砂丘」でアントニオーニは
米国のモニュメントバレーを舞台にピンクフロイドを使った。
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