CINEMA JAZZ #19
黒い太陽 (1964)Black Sun : Max Roach
日活の藏原惟惟監督が撮った此の映画は
先の「灼熱の季節」と2部作で”日活ヌーベルヴァーグ”とされている。
当にモダンジャズに憧れる主人公(川治民夫)が、黒人脱走兵の逃亡を
手助けする話で、監督・藏原の”モダンジャズ”に対する
オマージュに溢れた作品だ。
此の頃、日本映画によく出ていた小太りな黒人
チコ・ローランドが素人ながらも頑張っている。
音楽は当時、日本公演に来ていたマックス・ローチ。
そう、既に米国でモダンジャズは下火で有名なジャズメンは
少しタイムラグ・ブームの海外公演で凌いでいたのだ。
(まあフランス映画「死刑台のエレベーター」もそうだが)
此の映画にマックス・ローチはオリジナルスコアを書き下ろし
主題歌をゴスペル歌手のアビー・リンカーンに歌わせた。
兎に角、映画のテーマと音楽が見事にシンクロし
こうしてYouTubeに上げる程のファンが居て
私も含め”ジャズシネマ”の傑作と評価する人も多い。
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