2020年12月30日水曜日

悲情城市(1989) : S.E.N.S
今や台湾を代表する監督 侯孝賢が
ベネチア国際映画祭で金獅子賞を得た代表作。
日本による台湾の統治時代が終わって
中華民国が台北に遷都するまでを
2・28事件を含めた台湾社会と、そこに生きた家族が描かれている。
統治が終わったと言っても我々には懐かしい日本文化が
至る所に残っていて主人公家族の人情にも親近感を覚える。
音楽も、卒業式場面に仰げば尊しが使われたり
起用された音楽ユニットS.E.N.S.の叙情的なスコアが
此の家族の悲劇を浮かび上がらせる。
主人公役のトニー・レオンは香港人、台湾語が話せないので
聴覚障害者という設定にしてある。
此の場面など、その音楽が切なく心に響く。

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