拳銃王(1950)
主演のグレゴリー・ペックは
「ローマの休日」「アラバマ物語」等で
知的で冷静なイメージだが此の作品では早撃ちのガンマン
だから少し無理があるが、それでも歳を重ね、
早撃ちで名を上げたい奴に絶えず挑まれる
ガンマン暮らしに疲れ、故郷へ戻って来る。
そこには若い頃に別れた女と、その間の息子が居るからだ。
此の設定は彼とのコンビで数々の名作を撮っていた
監督ヘンリー・キングがアンドレ・ド・トスの原作を選んだ事に依る。
プロローグで早撃ちに挑戦してきた若者をやむなく撃ち
その兄弟3人に追われている。
その3人が来る前に、彼は故郷を離れなければならない。
その緊張感が此の映画の鍵だ。
別れた女も息子にもなかなか会えず、そこにはバカな早撃ちや
息子の仇と彼を狙う父親も居てサスペンスを盛り上げる。
それだけでなく田舎町の床屋に集う人々や酒場女の生活が
丁寧に描かれた脚本ウィリアム・ポワーズと
キャスティングの良さも相まって充分に楽しめる。
なんとか愛する家族と静かな暮らしをしたいという
彼の願いは果たして叶うのか?
勝新のTV座頭市シリーズにも繋がる追われるアウトローの
孤独を見事に演じたグレゴリー・ペックは流石。
まだ観てない「新・ガンヒルの決斗」も早速今夜!
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