2020年9月17日木曜日

8 1/2

Michel Magne 映画「太陽は傷だらけ」(1963)Les Grands Chemins
以前に私がHPで”マカロニウエスタンの総括”をした時
此の作品を後発としてしまったが
実はこちらの方が先に公開されて居た。
当時売れて居た監督ロジェ・ヴァディムの協力のもと
俳優クリスチャン・マルカンが初監督し
ロベール・オッセン主演のフランス製西部劇。
イタリアの”マカロニ”より1年前に作られていた。
西部劇につきもののキャッチーな音楽はミシェル・マーニュ。
ヴァディムと組んでブリジット・バルドー映画「戦士の休息」
アランドロン、ジャンギャバン共演の「地下室のメロディー」の 
音楽を担当していた。
イカサマ賭博師役のロベール・オッセンが
背中にギターを背負っているのは
日活の小林旭の「ギターを持った渡り鳥」(1959)の方が先。
いや本家米国の西部劇「大砂塵」(1954)の”ジャニー・ギター”の影響だ。
共演はフェリーニの「8 1/2 」のアヌーク・エーメ。
彼女は「男と女」でブレイクするまで後1年。
フランス南部の叙情的な風景にさすらう一匹狼に重なる
トランペットのメロディーは”日本人受け”で哀愁そのもの
ラジオの音楽番組で良くかかり、中高のブラスバンド部の練習で
誰かが此のメロディーを下手くそに吹いて居た。




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