2019年2月13日水曜日

クリス・クーパー(1951~)
先日、”キネマ通り”で取り上げた「マネートレイン」は
実生活で評判の良く無い俳優が主役をやっていたが
此の俳優は実生活では極く真面目な人柄らしいが
ご覧の様な人相だから演じたのは悪役ばかり
「アメリカン・ビューティ」ではナチスかぶれの元軍人
という実に危ない役だった、
「マネートレイン」では地下鉄専門の放火魔
切符売場に灯油を流し込み、中の女性職員を焼き殺すと云う
極悪非道なもの。
狡猾に捜査網を搔い潜り、最後は自分から灯油を被り
ウエズリー・スナイプスに焼き殺される悲惨な最期、
観客の絶対コイツ殺したい!という気持ちを満足させる
カタルシスがあった。
その彼もスパイク・ジョーンズ監督の「アダプテーション」では
その確かな演技力をアカデミー&ゴールデングローブ
両方で助演賞を獲得と評価された。
デヴィッド・シューリス (1963~)
ハリウッドは次々とスターを生み出すが
脇役に演技力のある俳優を英国から迎える事が多い。
まあシェークスピア演劇の伝統に米国に無いものを
感じるのかも知れない。
此の彼もキャリアは古く、早めに「「ネイキっド」で
カンヌ国際映画祭男優賞を取って以来
アニエスカ・ホランドの「太陽と月に背いて」
・ジャン=ジャック・アノーの「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
コーエン兄弟の「ビック・リボースキ」
ベルトルッチの「シャンドライの恋」スピルバーグの「戦火の馬」
と売れっ子監督の話題作に続けて出演。
「ハリーポッターシリーズ」のリーマス・J・ルービン役で
レギュラー出演しているから彼の顔を記憶していると思う。
マーベル・コミックの「ワンダーウーマン」の映画化は
子供向けと誰も期待しなかったが女性監督に
イスラエル生まれのヒロインのガル・ガドットの魅力と
その内容が人間の本質を突いたものだったので世界中で大ヒット。
それのコアと成っていたのが悪役を演じた此のデビットの演技力。
映画は悪役が強いほど面白いの定説通りだ。

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