狂った果実:石原裕次郎
今は、政界を引退し自ら認知症が始まったという
石原慎太郎が学生時代に書いて、
いきなり芥川賞を得た「太陽の季節」が映画化され
大ヒット。その続編が此の「狂った果実」。
前作では、端役だった自分の弟・裕次郎を主役に据えて
歌も演技も、お世辞にも上手いと言い難い出来だが
監督の中平康、音楽は武満徹、佐藤勝と
後の日本映画を代表するスタッフが参加している。
此の曲ハワイアンではないが、アレンジは全くのそれ。
そして映画に登場するキャストが皆アロハシャツを着ている。
それらは”失われた世代”と呼ばれれた戦後の”アプレゲール”
戦争により若者の価値観が狂い、無軌道な生き方をしていた。
日本では”太陽族”と呼ばれ不道徳の代名詞
そしてアロハ・シャツは、そのユニフォームとされてしまった。
まあ、今は誰も”太陽族”なんて言葉すら知らないから
アロハは、ただ涼しくて自由な夏の衣装だけれど。
それでも昔、KONISHIKIが同胞の葬式に
アロハを着て行ったら顰蹙を買ったという。
アロハはハワイじゃ礼服なんだけれどねえ。
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