ジョルジュ・ドルリュー作曲集その23(最終回)
「マグノリアの花たち」(1989)
米国南部の田舎町を舞台に難病を抱えた母親と
近隣の女達の友情を、オスカー女優たちの
ユーモアを交えた競演で描いている。
ドルリューの音楽は難病ものだけに
心温かい、いつものメロディだが
此には南部らしくハーモニカが使われ
ブルースの本家・南部の空気感も出している。
コンビを組んでいたトリフォー(1984没)も既に居なく
すっかり米国でも認められたドルリューは
本拠地をロサンゼルスに移し
此の後、コメディ映画「カーリー・スー」や
ジャック・ニコルソンの「お気に召すまま」のスコアを書いて
1992年に66歳で現地で亡くなっている。
まだ紹介して居なかったものもあるが
マエストロ・モリコーネと同様、1小節を聴いただけで
彼と判る濃密で叙情的なメロディ。
それらは皆、世界映画史に残るものばかりである。
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