2018年1月26日金曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その15
「リトル・ロマンス」(1979)
明日に向かって撃て」でブレイクした
監督ジョージ・ロイ・ヒルはヒット作が多い割に
デビューが遅かった(42歳)ので、意外に寡作だ。
中でも此れは彼しか描けない温かい作品の1つ。
パトリック・コーヴァンの原作の映画化。
どちらもIQが高く、並みの子より
マセた男の子と女の子が主人公。
その二人が偶然であった老人(実はペテン師)の言葉
”ベニスの嘆きの橋で日没の瞬間にキスをすれば
永遠の愛を手にすることができる”を信じて逃避行。
両親や大人たちの追跡をかわして
無事、その瞬間を迎えることが出来るか?の物語。
此の映画にドルリューは
ヴィバルディのリュート曲をベースに
得意のバロック音楽スタイルを展開させ
映画の最後のベニスの風景を予感さえる様な
美しいスコアを書いて作曲家として米国デビューから
13年もかかって、やっと
アカデミー・オリジナル作曲賞を手にいれた。



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