2018年1月24日水曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その13
「ブーメランのように」(1976)
映画好きならジョセ・ジョヴァンニの名前は
「冒険者たち」の原作者として知っているはずだが
彼は、日本のヤクザ安藤昇の様にアウトローの裏社会出身。
刑務所を出てから所謂フィルム・ノワールと呼ばれる
脚本を書き始め、しまいには、その映画監督まで務めた。
此の作品はアラン・ドロンで「ル・ジタン」を撮ったあと
罪を犯した息子を警察から護る父性愛を描いたもの。
まあアラン・ドロンには似合わない役だが
ドルリューの音楽は情愛を描くには、ぴったり。
それにしても、自分の脚本「冒険者たち」の出来が
気に入らないと同じ年に同じ脚本で「生き残った者の掟」を
監督し、中には、当たり外れはあるものの
「ラ・スクムーン」等の佳作を残して、80歳の人生を全うした
彼と、フランスと云う国の面白さよ。




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