エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #22(追加)
MARCO POLO (1982):Ennio Morricone
何としたことか、モリコーネ特集に
此の「マルコ・ポーロ」を入れるのを忘れて居た。
1982年に日本、イタリア、米国、西ドイツそして
中国の共同制作TVドラマである。
日本では3夜連続のシリーズとして放映された。
監督はイタリアのジュリアーノ・モンタルドと
マルコ・ポーロ役はケン・マーシャル。
どちらも無名だが脇を固めたのが名優怪優揃い
バート・ランカスターにアン・バンクロフト、デビット・ワーナー
日本から丹波哲郎、アグネス・チャンそして
ハリウッドにいた頃の石田純一。
何より当時としては空前の67億円の制作費をかけ
時代考証と美術を完璧に再現
ベルトルッチの「ラストエンペラー」以前の
北京の紫禁城ロケと、中国軍をエキストラに使った
合戦場面のスペクタクルが凄かった。
まず、年老いたマルコ・ポーロが故郷に帰って来て
始まり”東方見聞録”を書き出すところから始まり
若き日に、ベニスから船で旅立ち、ヒマラヤを越え
その頃、ジンギスからフビライ・カーンが築いた
カンバリーク(大都、今の北京)へ辿り着くまで。
そして皇帝フビライに信望を得て、外国人ながら役職につき。
此のフビライ役の英若誠(イル・ルオチャン)が素晴らしい。
ユーラシア大陸を制覇したというフビライを見事に体現して居た。
・・・といつになったらモリコーネの話になるのかと言えば
とにかく東洋と西洋の音楽の融合
オリエンタルなメロディーと宗教音楽を混ぜ合わせた
彼の豊かな才能が全編に満ち溢れ
当時、私が購入したのは此の赤いジャケットのLPだったが
最近2枚組のCDが発売された。
そうモリコーネが脂がノッていた時期だから張り切って
沢山のオリジナル・テーマ曲を書いている。
それが全て素晴らしくモリコーネ・ファンには堪らない!



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