エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #18
ニューシネマ・パラダイス (1988)
正直いって此れほど泣かされた映画は無い。
監督ジュゼッペ・トルナトーレは此の作品に映画ファンには
たまらない”禁じ手”を使っている。
”望郷”に”郷愁”というエモーショナルな2大要素。
映画館という魔法の空間がTVの登場と共に
徐々に失くなって行く哀しさは万国共通の想い。
此の映画の成功は二人のフランスの俳優と
モリコーネの二つのテーマ音楽が鍵だ。
フィリップ・ノワレ、いかにも人が良く子供好きな
此の俳優は「地下鉄のザジ」以来、
数々の名画に出演しているフランスを代表する名優。
そして主人公の少年トト(天才子役)が成長して
映画監督になる役がジャック・ペラン。
此の俳優も嘗て「鞄を持った女」「家族日誌」と
イタリア映画で人気のあった子役上がりのフランス俳優
何より、少年トトと顔が似ているキャスティングが
奇跡のようだ。
キャスティングといえば又、私事だが
嘗て、イタリア・ロケのCMで母親役を
探している時、オーディションに来た女性が
此の映画の母親に余りにも似ていたので、尋ねたら
”そうあれはワタシよ!”と答えたのには驚いた。
あんな有名な映画に出ていた女優でも
イタリアでは、そんなにギャラは高く無い。
広告代理店のプランナーH氏は興奮して、即・専属契約。
撮影の間も、ずっと口笛でモリコーネの
此のメロディを吹いていた。
彼も大好きだったのだろう此の映画が。
そしてモリコーネが作った2つのテーマ曲。
少年と上映技師が一緒に自転車に乗る時かかる軽快なもの。
此の場面は映画のポスターに使われたほど
ノスタルジックで象徴的な場面だ。
そして主人公の青春時代に使われた初恋のテーマ
それは又、ラストの上映場面にリフレイン
クライマックスとして
どうだ、参ったか!と盛り上げる。
ハイ!参りました私。
此の映画のDVDと音楽は”ヤバイ”ので
ふだんは余りかけたり聴いたりしません。

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