エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #15
Once Upon a Time in America (1984)
セルジオ・レオーネの本当の遺作。
彼は「夕陽のギャングたち」の後
直ぐ、此の作品を撮りたかったらしいが
構想と、その準備に10年掛かった。
そして又しても大長編となった此の映画の出来は?
ベルトルッチの「1900」と同じ様な
幼馴染の少年二人の友情と裏切りのドラマに
デ・ニーロという名優の存在感が圧倒的で
彼のアップのラストは映画史上に残るエンディング。
そのバック流れた夢の様な不思議なメロディが
正にモリコーネの真骨頂。
此の映画にモリコーネは登場人物それぞれに
沢山のスコアを書き起こし、それが何れも的確な楽器
オカリナ、ホンキートンク・ピアノ、クラリネット
で表現されている。
”アマポーラ”の様々な編曲と、音楽(サントラ)だけを聴いても
米国移民・黎明期の時代のムードを楽しめる。
余談だが
可なり前、竹中直人氏を使ったCMに
彼は楽屋で待ち時間に此のCDをかけていた。
私が「モリコーネ?」彼が「好きなんですよ!」の
交わす笑顔で、仕事はうまくいった。
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