2017年10月28日土曜日

エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #11
オルカ Orca (1977)
スピルバーグの「ジョーズ」(1975)の大ヒットに
イタリアの大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが
柳の下の泥鰌ならぬシャチを狙ったもの。
シャチはサメよりも強いし、頭も良い!と
それにマイク・ニコルズの「イルカの日」(1973)の
動物愛のエッセンスをプラス。
「イルカの日」はジョルジュ・ドルリューの音楽が
映画音楽として名曲中の名曲。
それでモリコーネが張り切った訳でもないが
妻と子を殺されたシャチが復讐に燃える話に
観るものは主人公(リチャード・ハリス)の人間とシャチと
どっちに感情移入すればイイんだという映画となった。
それもそのはず、モリコーネの音楽は
シャチの哀しみを、此れでもかと強調しているからネ。
そんな事で映画としてはイマイチ感動しなかったが
音楽は先の「イルカの日」と互角勝負くらいの
素晴らしい音楽がついている。


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