2017年10月22日日曜日


エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #5
ウエスタン Once Upon a Time in The West (1969)
本物の西部劇よりも客を呼ぶマカロニ・ウエスタン監督を
ハリウッドが放って置くはずもなく、レオーネに
いよいよ本場米国ロケで!と本格的な西部劇の依頼が来た。
あのイーストウッドは最近のインタビューで
”レオーネは「アラビアのロレンス」みたいな
超大作に憧れていた様だ”と。
まだ売れてなかった監督ヴェルトルッチ等を
レオーネは巻き込み、書き上げたシナリオは
それまでの”マカロニ”の集大成とも言えるものだった。
親を虐殺された男の復讐劇。
さすがに米国西部劇を研究してたレオーネは
此の主人公をチャールズ・ブロンソンに
ヘンリー・フォンダを悪役にするという
ひねったキャスティング。
それ以外にもジョン・フォード西部劇の常連
ウッディ・ストロードなどの渋い脇役で固め
それまで彼が使ったこともない大資本で
此の映画を完成させた。
モリコーネらしい主人公の”ハモニカ”の音色と
レオーネらしいスタイリッシュな映像が流石に
決まっていたが、何せヘンリー・フォンダの悪役が
私には今1つ、ハマらなくて映画的には?
でもサントラの完成度は、それこそモリコーネの集大成!





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