ニーノ・ロータの映画音楽集#4
「太陽がいっぱい」(1960):Nino Rota
ニーノ・ロータの作品群の中で唯一フランス映画である。
でも舞台はイタリア、ローマやイスキア島
彼の得意なイタリアン・メロディが沢山登場する。
それでも監督ルネ・クレマンは「禁じられた遊び」等で
すでに名声を博していたのでニーノに対して高圧的で
彼との折り合いは悪かったと言われる。
それでもテーマ曲は世界的な大ヒットとなり
主演のアラン・ドランと共に、ニーノ・ロータの
映画音楽作曲家の地位は不動のものとなった。
此の映画で殺人を犯した主人公が
市場を彷徨う場面に付けられた
自動ピアノの音楽が素晴らしい。
主人公の不安を駆り立てる様な
シシリアン・メロディの哀愁と音色の緊張感は
ニーノならではのバランス。
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