2018年12月31日月曜日

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014)
またしても”グルメ映画”
私が探して観てる訳ではなくてオンエアされたもので
印象に残った作品を此のサイトに載せてるだけだ。
同名の小説の映画化
脚本はスティーヴン・ナイト
彼は先に紹介した「二ツ星の料理人」も担当している。
製作にS・スピルバーグが、かんでおり
監督はラッセ・ハルストレム
「サイダーハウス・ルール」や「ショコラ」と
ハートフルなものが得意だから
もう観る前からハンカチを用意して期待したが
やはり先の「シェフ・三つ星フードトラック始めました」同様
ホロリとはしたがコメディ仕立て
それにスピルバーグが金を出しているから
ハルストレムにしては、やたら派手な作品だ。

主演がヘレン・ミレン
彼女はカンヌで2度も主演女優賞
現エリザベス女王を演じた「クイーン」では
ヴェネチアとオスカーに各国映画祭の女優賞を総なめ
今やジュディ・ディンチを超える大女優。
此の作品でも、その演技は圧倒的に素晴らしく
彼女のための作品と思えるほど。

話はインドから政治亡命したコックの家族が
フランスの田舎でレストランを始めようとすると
その道路の向かいは一ツ星のフレンチ・レストラン
そのオーナーがヘレン・ミレン扮するマダム・ローリー

最初、2店は商売仇と張り合うが
インド料理店の次男坊ハッサンの類いまれな味覚に
気づいたマダム・ローリーが
彼にフレンチを教え、なんと店は二つ星に輝く。
その間に次男坊はフレンチ・レストランの
スー・シェフ(二番手料理長)と恋をし
マダム・ローリーもインド・レストランの父親との距離が
道路を挟んで縮まって行く。

英国なら植民地だったからインド料理店は
田舎でも食べられるが
フランスの田舎というのがミソで
全くの異文化を互いにどう受け入れていくか?
というのが此の映画の見どころ。

インド家族の次男を演じたマニシュ・ダヤルの初々しさに
スーシェフを演じたシェルロット・ルボンの美しさ。
インド家族の家長のオム・プリの存在感と
何れもキャスティングは、ぴったりだが
やはり此の作品、ヘレン・ミレンの絶妙な演技にかけた
監督ラッセ・ハルストレムの勝利であろう。
それにしても私のグルメ映画DVDコレクションは
もうBOX一杯、新たに二箱目を作らないと・・・。
あっ今、作品にミシュランみたいに
★付けて整理するのを思いついた(笑)






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