2017年8月14日月曜日

最新C.G.スペクタクル映画3本
このところ、所謂スペクタクル映画を続けて観て
そのコンピューター・グラフィックの技術の進歩に驚かされている。
「西遊記・孫悟空vs白骨夫人(2016)
昔から日本人が好きな有名な物語だが
ハリウッドでも白雪姫の魔女が主役だったりする様に
此れは私の大好きな美人女優コン・リーが妖怪で
三蔵法師を食べようと襲い掛かり
それを護ろうとする孫悟空との対決が見もの。
だいぶ前だが資生堂が
写真家セルジュ・ルタンスを使った
アート・キャンペーンをしていたが
この映画ではコン・リーの妖怪イメージを
怪しくも美しい美的空間として構築している。
コン・リー、ファンの私としては溜息が出てしまう。
もちろん、お馴染みの猪八戒や沙悟浄も登場し
コメディー仕立てなのだが、彼らが旅するのは
シルクロードだから異国情緒もふんだんに背景として
描かれ、これまでの香港映画とは一味違っている。
そしてアクション・シーンも巨大な妖怪が
あれでもか?これでもか?と登場して迫力満点。
まさに中華料理・満漢全席の見応え有り。
そして次の物語は
天竺(インド)を通り越して、エジプトへ。
「キング・オブ・エジプト」(2016)
古代エジプトの神々と人間の物語。
「十戒」や「クレオパトラ」より、もっと昔の神話時代を
人間より、少し大き目のサイズで神様が登場し
空を飛ぶ翼や怪獣になる超能力まで持って
戦いを繰り広げる。
エジプト象形文字の世界がC.G.で具体化されるのは
なんとも楽しい。
そして悪役が強いほど映画は面白いの定説通り
悪い方の神様が、1人で300人を相手にした
映画「300」の強面ジェラルド・バトラーだから
面白くなくない筈がない。
しまいには太陽神ラーに名優ジェフリー・ラッシュまで
登場する大サービスには文句なし。
それにしても、ナイル河やスフィンクスやピラミッドのある
古代エジプトの俯瞰の映像の緻密さは圧巻だ。
さて続くはディズニーが”STAR WARS"のシリーズを
越えようとしたSF大作。
「ジョン・カーター」
SF小説マニアに人気の高い
エドガー・ライス・バローズの"火星シリーズ”を
アニメの「ファインディング・ニモ」や「ウォーリー」で
成功した監督アンデリュー・スタントンが脚本兼で実写・初監督。
その壮大な次元と空間を超えたストーリィーは
私には”STAR WARS"も超えた感がある。
舞台が、火星というのも意外性があるが
イノシシの様な牙に手が3本も有る火星人や
人間と容貌は同じだが、地球より遥かに文明の進んでいるのに
何故か、王制を引いている2つの国の対立が
また別の超人類の仕掛けたもので有る
という設定は面白い。
地球の南北戦争当時の大佐が突然ワープして
火星に送られ、火星のお姫様に恋をするのは
”子供騙し”と云えば、そうなのだが
ヴィジュアルのスケール感が、とてつもなく素晴らしいので
最後まで、グイグイ引っ張られて観てしまう。
やたら主人公がマッチョな肉体美を見せているのは
原作のエドガーが”ターザン”の原作者でも有るからだろう。
監督アンデリューがアニメで鍛えたユーモアは
忠犬ハチ公の様に主人公から離れない生き物に生きていて
R2-D2より可愛し、火星のお姫様もセクシーで
レイア姫並みに魅力が有る。
さてさて連日、大音量のホーム・シアターで
こんな映画ばかり観ていては私も幼児化するばかりだ。

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