ターザン:REBORN
なんとも凄いターザン映画が出来たものである。
監督はハリーポッター・シリーズのデヴィッド・イェーツ。
ターザン映画は子供の頃から大好きで、殆ど全部観ているが
此れは最高に面白い!
ターザン役のアレクサンダー・スカルスガルドが中々良い。
腹が筋肉で割れているのも格好良いが、
スウェーデン人らしい顔立ちが
ターザンのアニメを実写にした様にハマッている。
背景のジャングルを、スペクタクル=見世物として
此れほど美しくダイナミックに捉えた映画も無いだろう。
C.G.と分かっていてもスパイダーマンよろしく
蔦を使って彼が自由に飛び回る爽快感は3D効果を意識させる。
それに此れほど大ロングの地平線や水平線に
エキストラが、モブ(群衆)シーンとして登場する
ターザン映画も無かった。
話は考証が合っているのか疑わしいが
ベルギーがゴンゴを植民地にしていた時代。
本国の借金を、現地の黒人を奴隷にして
ダイアモンドの採掘させ埋めようと企む極悪な白人役人。
此れを演じるのが007やタランティーノ映画で名を挙げた
当代きっての悪役俳優クリストフ・ヴォルツ。
卑怯、人非人という役が彼ほど似合う俳優もそうは居まい。
その憎々しさでスペクタクル以上に
此の映画のエモーションが一気に高められる。
今回のターザンは彼が登場するのはジャングルでは無く
言葉を学んだジェーンと結婚して、彼の実家である
英国貴族の豪邸に住んでいる。
既に都会生活に慣れた彼が、先の極悪白人役人の罠で
ジャングルへおびき出されるという設定。
しかしジャングルはターザンの故郷
草原で出会うライオンも彼に頬ズリをするくらい。
アフリカ象の群も彼に寄って来てスキンシップ。
幼馴染のゴリラは久しぶりに彼との一騎打ちで
ターザンの勝ち・・・では無くて
さすがに体力の差で、ターザンの負け。
それでも彼らとの友情は繋がっていて
ラストのピンチに
ターザンが「応援を頼んでくる!」と
例のア〜ア・ア〜(昔より声がカン高く無い!)で
ジャングルの中から、その動物達が大集合
バッファローやらライオンが、何千という敵の兵隊を
蹴散らしてくれるという懐かしい定番。
白人の植民地主義と戦う現地アフリカ人という
分かり易いシナリオに、ラストはスッキリ!
やっぱり映画はこうでなくちゃ!
でも文句が1つ、ターザンのパンツ1丁が無い(笑)
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