英国にはロイヤル・シェークスピア・カンパニーという
シェークスピア劇専門の劇団が在り
そこから育った俳優はローレンス・オリビエに始まり
ピーター・オトゥール、リチャード・バートン
デヴィッド・スーシェ(ポアロ)ジェレミー・アイアンズ、
イアン・マッケラン、チャールズ・ダンス、アラン・リックマン
女優ではジュディ・ディンチ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ヘレン・ミレン、エミリー・ワトソンと
女王陛下から”サー”の称号を与えられた名優ばかり。
彼らは当然、英語圏内のハリウッドに呼ばれて活躍した。
それ以外にも
一度観たら、その演技に注目せざる得ない英国俳優を
今日は紹介したい。
彼らは、その演技力から何故か悪役が多い。
まずはマイケル・ガンボン
ハリー・ポッターで故リチャード・ハリスの後を受け
ダンブルドア校長を演じていたが、その個性的な風貌と貫禄で
ピーター・グリナウェイやバリー・レヴィンソン
ティム・バートン等の名作に度々起用されている。
そしてコルム・ミーニイ
彼はアイルランドのダブリン出身
既にスターとなっているガブリエル・バーンや
スティービン・レイと一緒に舞台に立っていた。
一見、愛嬌のある顔だが悪役となると狂気を放って怖い。
もう一人若い俳優だがベン・ウイショー
頼りなさそうな風貌でも英国王立演劇アカデミー出身
映画「パフューム」で主役に抜擢され
広場を埋め尽くす男女の乱交の中心にいた。
「007スカイフォール」ではPCオタクの新しい”Q”を作り上げた
・・・と脈絡がない3人と思われるだろうが
ダニエル・クレイグが007に起用される直前に
主役を演じた「レイヤーケーキ」という
ブリテッシュ・フィルム・ノワール(英国ギャング映画)に
されぞれ悪役として登場しているのだ。
J・J・コノリーの小説の映画化、
題名は、カステラを何層にも重ねた状態のスポンジ・ケーキを
組織の構造に例えた、麻薬ディーラー達の集団抗争劇
それぞれのキャラクターが実によく描かれていて
監督はガイ・リッチーのプロデューサーをしていた
マシュー・ヴォーン。
初めての演出とは思えないシャープな映像感覚と
テンポの良い編集は最後まで飽きさせなかった。
勿論これでジェームス・ボンド役を得た
ダニエル・クレイグの魅力もさることながら
彼ら悪役達の個性が楽しめ、やっぱり
映画は、悪役が強ければ必ず面白いの定説通り。
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