スティーブ・ジョブス(2013)
アップルの創始者を描いたドラマである。
大学をやめながらもタダで授業を受け裸足で構内を歩く
彼の姿に後の大富豪は想像できない。
とにかく思いついた事を、とことん追求する性格は
簡単に言えば”我が儘”だけなのだが
それがビジネスになると、その”押し”が効果を奏し
次々と成功してゆく。
別に彼が新しいパーソナル・コンピューターを
発明したわけではない
彼の近くに居た此のデブの”機械オタク”の作品を
此れは売れる!此れで世界が変わる!と売り出す
”先を読む力”があっただけだ。
その彼の破竹の勢いを1971~2011年まで
此の映画はテンポよく描いてゆく。
彼の勢いに乗ってゆく者、そして
彼に弾き飛ばされてゆく者と
それぞれのキャラクターが実に面白く
まるで銀行強盗映画のキャスティングの様だと思ったら
最後に出てきた本人たちが、本当にユニークな奴ばかりだった。
此んな自由な奴らがPCを進化させて居たんだと
改めてアメリカという国の”若さ”に感動してしまう。
以前 L.A.のCGのデジタルデメイン社に
仕事を発注して打ち合わせに出てきたスタッフは
実にユニークなファッションに身を包んだ若者たちだった。
遊びに行く様な格好で最先端のC.G.を作っている
彼らに憧れを抱いたものだ。
話は映画に戻るが
ジョブスは、アップルが大きくなる過程で
スタッフと次々に袂を分かち
いや、彼らを切り捨て、更なるステージへと登ってゆく。
その前に、はだかる妊娠した恋人へも
それは自分の子では無いと認知しない。
そんな彼だから人望も得られず
大邸宅に住みながら孤独だ。
企業は売り上げが全てで、アップルという
自分で立ち上げた会社からも彼は追い出されてしまう。
しかし企業は売り上げが全てという事で落ちた事業成績に
アップルは彼を呼び戻す。
そして彼は革新的な、あの青いマッキントッシュ(懐かしい!)を
生んだ処で此の映画は終わっている。
「市民ケーン」や「アラビアのロレンス」の様に
彼のネガティブな部分の人間性に迫る描き方もあったろうが
彼の遺族や会社に配慮したか?
アップル社の興亡に重点を置いた辺りが
此の映画を中途半端なものにしていると思える。







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