2016年9月5日月曜日

ペントハウス (2011)
邦題では只の「ペントハウス」だが本当の題名は
ズバリ!「TOWER HEIST」=タワー強盗。
どうやら、現在、米大統領に立候補している
ドナルド・トランプが所有するトランプ・タワーが
此のビルのモデルらしい。
映画の制作が、まだトランプが立候補して無い頃だから
ハリウッドも思いっ切り彼をイジっていて
彼を成り上がりの汚い奴にトコトン描いている。
主人公は彼に忠誠を誓って、タワーを仕切っているビルのマネージャー。
此の役を日本では、あまり馴染みの無いコメディアン
ベン・スティラーが演じる。
まあアチラではデニーロの「ミート・ザ・ペアレンツ」や
「ナイト・ミュージアム」で人気のある実力派。
此れに此の処ヒットが無いエディ・マーフィーが絡み
ちょっと面白い犯罪映画が出来上がった。
当初エディーで企画が進んで居たらしいが
脚本が面白く無いと下りてしまい
脚本を練り直して再度、彼が参加したらしい。
それほど此の脚本は良く出来ていて
フラット・ライナーの手慣れた演出も軽快で
超エンタテイメント犯罪映画と成った。
まず敵役のトランプが・・・おっと此の映画では
勿論、別の名前で「M・A・S・H」の
名優アラン・アルダが老獪に演じている。
コイツが本当に狡賢いイヤな奴で
タワーの従業員全員の年金を何時の間にか騙しとり
それを抗議に行った主人公はあっけなく首にされる。
トランプの親友だと思っていたのに裏切られた主人公は
横領容疑でトタンプを追っているFBIの女性捜査官から
情報を得て、彼がタワーの中に隠してある
大金を奪おうと目論む。
仲間はトランプから生活を奪われた従業員たち。
しかし彼等は泥棒はやった事が無い。
それで雇われたのは彼の幼なじみのコソ泥エディ・マーフィー。
まさに水を得た魚の様に、泥棒とは?の
ウンチクを語るエディーが可笑しい。
とにかくタワーの超高層ビルのペントハウスから
”金”を盗み出すのは、スリリングでビジュアル的にもスペクタクル。
更に、その決行を街中に巨大なスヌーピー等の山車の出る
感謝祭の日にやるという大サービス。
更に仲間が直前にトランプに引き抜かれ
エディも独り占めしようと主人公を裏切る。
どう考えても、この作戦は成功する確率が低い!
それを彼等が知恵と身体を張って成功させるのが
此の映画の面白さ。
キャスティングに青春スターだったマシュー・ブレデリックや
「プレシャス」の怪女優カボレイ・シディベ等
ユニークなキャラクターを集め
とにかく最後まで先の展開が読めない面白い作品と成った。

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