2016年5月22日日曜日

世界バレー・リオ五輪最終予選
対イタリア
大会前、あまり自らを語らない木村沙織は
インタビューに答え
「リオで引退、そこで燃え尽きます!」と云い切っていた。
そのリオへも行けない情況に追い込まれた此の大会
昨日の試合ではフルセットの末、破れたものの一応
2セットは奪取出来たので、五輪出場権を獲得した。

それにしても昨日の木村は凄かった。
例によってサーブを狙われても崩れる事無く
安定したサーブ・レシーブから
セッターの宮下遥を呼び、次々とスパイクを決める姿は
その決定率(25点以上)も含め、まさに”神懸かり”
解説の川合俊一、大林素子に
「絶頂期のキムラに戻っている!」と云わせるほど
素晴らしかった。

アスリートには身体能力のピークが必ずあり
それは避けられない運命なのだ。
ロンドン五輪でピークを迎えた彼女は
トルコ・リーグへの参加で、自らのモチベーションを
持続させようとしたかに思える。
しかし、それも思う様に活躍出来ず
古巣の「東レ」に戻ってチームを立て直すも
やはり全盛期のキムラを知る私を含めたファンは
物足りなかった。

だが昨日の試合は此れまで観た事も無い様な
何かに取り憑かれた執念の様な形相で
アイドル”サオリン”らしい笑顔も見せず
黙々とスパイクを決める度に
”やはりキムラに付いて来て良かった”
”日本女子バレーを長く応援していて良かった”と
私には久々に溜飲の下がる想いだった。

試合後インタビューで木村は
今日はサリナ(古賀紗理奈)の20歳の誕生日
出場権をプレゼントに出来て良かったと
後輩・古賀にエールを贈った。
そう、”キムラ2世”と高校生から抜擢され
全日本入りした古賀に、五輪出場権のかかる
今大会のエースの座は少し荷が重かった。
大した活躍も無く、ベンチからキムラを見つづけ
その活躍に、憧れ以上の何かを感じた事だろう。

今夜まだオランダ戦がある。
今日こそ古賀に奮起してもらいたい。
貴女は日本女子バレーの未来なんだから。

がんばれ全日本女子バレー!



0 件のコメント:

コメントを投稿