2016年4月5日火曜日

懐かしの中華どんぶり
私は料理と同じ様に器にも興味があるので
いつも合羽橋の瀬戸もの問屋を覗いているのだが
通りの真ん中辺りに、どんぶり物が多い此の店が在り
棚の上の方に”昭和初期の中華どんぶり”と名札の付いた
それが置いてあった、
最近のラーメン・ブームに器も洒落て来て
此の様な野暮ったいものは、どの店も使っていない。
だいたい此れで700〜900円は店も取り辛いだろう。
想えば、いつも此の器は私の側に在った様に思える。
受験勉強の頃、夜遅く食べに行った警察署前の屋台
初めてスキーに行った日光湯元の食堂ラーメンも此れだった。
訪ねて行った阿佐ヶ谷駅向こうの同級生の部屋の入口にも
此れが汚らしく二つ置いて在り
アイツ、女と食べたか?と嫉妬したものだ。
器の記憶に、そんな中華そばの味が重なり、そして
今は、もう居ない青春時代の友の顔も・・・。
もう一度、食べたくとも、そんな店もとっくに消え
作った親父も生きては居ないだろうが
もう一度此れで食べたら、近い味に成るかもと購入。

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