ラストターゲット(2010)
正当派の二枚目ながらジョージ・クルーニーほど
自分を上手にプロデュースする才能を持つ役者は居ないだろう。
TVシリーズ「ER緊急治療室」から「バットマン」に
リメイクの「オーシャンズ11」に
湾岸戦争を扱った「シリアナ」と
社会派の問題作と大衆娯楽映画の出演を使い分け
自ら監督もするから、スティーブン・スーダバーグの様に
自分を生かしてくれる監督に目を光らせ選んでいる。
此の作品の監督は、オランダ生まれの写真家でもあり
担当していたディレクターの彼の名に記憶が有るはずだ。
私は”ジャパン”からソロになった
その彼と長編娯楽映画監督の名が結びつかなくて
気になって録画した次第。
果たして映画のスタートからスタイリッシュな映像は
アントン・コービンのそれ。
市川崑や篠田正浩映画の宮川一夫と言えば
解り易いだろうか?
まさに全編一分の隙も無い緻密な構図と光の陰影の美しさに
溜息が出てしまう。
話は市川雷蔵の「ある殺し屋」に近いが
ロケーションがイタリアはトスカーナ地方
その山間の古い村に誘き寄せられ、狙撃銃の制作を依頼された
主人公は殺し屋でもある。
依頼主も女殺し屋。
此れが飛び切りの美人、そして又
主人公に絡む、別の女も美人。
それも惜しげも無く見せるヌードのプロポーションは完璧!
・・・と主人公ならずとも敵か味方か?
どの女とヤッたらイイか?判断に苦しむは、余計。
まあ、話の結末は、どうでも良く
此の映画は美しいトスカーナの風景と
キレイでホットな、お姉さん達
それにドイツのネルベルト・グレーネマイヤーの
クールな音楽に酔っていると
いつしか映画は終わってしまう、まさに
アントン・コービンの長編ヴィデオ・クリップ!
それにしてもジョージ・クルーニーが珍しくストイックで
アラン・ドロンの「サムライ」の様に無表情なのが格好良い!
高級なスーツを着こなし、キレの良い動きは
まっ”五郎丸”と同じで、側に彼が居たら世間の女は
誰も私を見向きもしないだろうから
絶対、近づきたくない男だね(笑)
絶対、近づきたくない男だね(笑)






0 件のコメント:
コメントを投稿