愛と哀しみのボレロ:ミシェル・ルグラン&フランシス・レイ
クロード・ルルーシュの集大成とも云える此の作品は
第二次世界大戦に巻き込まれた
ロシア、アメリカ、フランスの家族の歴史を
描いた超大作である。
邦題「愛と哀しみのボレロ」の通り
音楽にラベルのボレロをクライマックにしているので
ルルーシュのパートナー、フランシス・レイだけでなく
クラシックとジャズに造詣の深いミシェル・ルグランを
音楽監督に使い,音楽的にもスケールの大きい
サウンド・トラックと成っている。
それでも、ホロコーストに運ばれる列車のトイレから
我が子を線路に落とし,逃がそうとした親の哀しみは
フランシス・レイの旋律で万人の涙を誘い
すべてが愚かな人間の狂気が生んだ悲劇、それへの怒りが
反戦映画として完成度の高いものと成っている。
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