ジェラシック・ワールド (2015)
此れはシリーズ4作目にして
それまでの映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作である。
前3作も期待を裏切るものでは無かったが
スピルズバーグが発掘した新人監督
コリン・トレポロウの起用が当たり
発達したC.G.の使い方の巧さと
物語の展開をシンプルにする事で
観客の恐怖心は一気に高まり
「ジョーズ」以来、映画の面白さ=スペクタクル
見世物を追求するS・スピルズバーグは
「アバター」「タイタニック」で抜かれたジェームス・キャメロン
に追いつき、再び観客の心を掴む王位に返り咲いた様だ。
今回の主役は此の写真の”インドミナス=最強の恐竜”
ジェラシック・ワールドの研究開発チームにより
D.N.A.操作で、Tレックスを母体に巨大化し
ラピュトルの敏捷性に、イカの皮膚のカモフラージュとで
背景に素早く擬態(プレデターか?)など
様々な進化?を遂げた超新種(スピーシーズ)なのだ。
強い闘争心で生態系のトップを狙う。
人間の裏をかき自分でGPSを外す頭脳まで持つので
追跡は不可能、まったく近代科学兵器が
役に立たないモンスターなのだ。
此れを生物兵器として利用しようとする企業側の思惑が絡み
物語は意外な方向へと進む。
ヒーローはマッチョな元兵士。
ラピュトルをドーベルマンの様に調教し
彼の云う事を聞く様にするが
新米の飼育係のミスで檻の中に閉じ込められ
どう脱出するかが最初のサスペンス。
そして夏休みに叔母の努める此の島に来た幼い兄弟が
引き返せの通告を無視してジャングルに取り残され
透明な球体の乗り物をインドミナスに簡単に潰され
逃げ惑うのが二度目のサスペンス。
三番目はインドミナスを負うヘリコプターが
翼竜の檻を壊しラドンの子分の様な奴らが全部逃げ出し
ジェラシック・パークが大混乱に成のはTVスポットで
沢山流れた此の動画。
画面をクリック!
ヒロインは此のパークの責任者で子供達の叔母。
彼らを救おうと元兵士とジャングルに入るが
待ち受けるのは最強のインドミナス。
しかし彼女は此の獰猛な恐竜相手に
気丈に立ち向かうのがクライマックス。
女が強いのはジェームス・キャメロン作品と同じ。
とにかく次から次へと恐怖感が、ゆるむ事無く展開され
観客は、猛スピードでアップ&ダウンを繰り返す
巨大なジェットコースターに乗せられた気分。
映画が終わっても心拍数は上がったまま。
心臓の良く無い私には余り向いて無い映画(笑)
ラストに、また続編が作られるのを予測させるエンディングに
仕掛人スピルズバーグの、ほくそ笑む顔が目に浮かぶ。