ロング・キス・グッドナイト (1996)
此の映画は「ダイハード-2」で監督として名を上げた
レニー・ハーリンと女優のジーナ・デイヴィスの夫婦がコンビを
組んだ最後の作品だ・・・
と云うのは、此の後、彼等は離婚しているから。
そんな事情なのに此の映画、作品としては可成りレベルが高い。
二人とも監督、女優と、お互いに絶好調の時期。
此処まで危険な事を女房にヤラせるか?
また亭主の為に此処まで女房がヤルか?
という位ハードなアクション.シーンをこなしている。
主演のジーナ・デーヴィスは此のブログの
それでも悪役だけでなく
「トッツィー」でデビューして以来
「ザ・フライ」「ビートルジュース」「偶然の旅行者」
「テルマ&ルイーズ」「プリティリーグ」と続けて
売れっ子監督の話題作に出演。
その総てにアカデミー賞やエミー賞の結果を残している。
此の作品では記憶喪失の殺し屋を演じ
記憶の無い物語前半では娘も産んで
学校の教師までしている優しい母親だったが
クリスマス・パレードで偶々TVに映った事で
彼女の命を狙うテロリスト達から追われるハメに。
彼女も必死に自分の記憶を取り返そうと
私立探偵(サミュエル・L・ジャクソン)を雇う。
徐々に記憶も戻り、元は凄腕の殺し屋だった
自分に気付き、何故追われているかを
探偵と二人で辿って行く。
此の母親と殺し屋を演じ分ける
政府機関に殺し屋として仕込まれたと云う所は
あの「ニキータ」と同じ、いやそれ以上に
説得力が有るのは脚本の良さか?監督か?
とにかく此の頃の督レニー・ハーリンの演出は
「ダイハード-2」以上に迫力が有り
やたら派手な爆破シーンの連続にド肝を抜かれる。
テンポも良くラストまで一気に畳み込み
共演のサミュエル・L・ジャクソンのトボケた
キャラクターが笑わせて、映画に良いリズムを作っている。
そして人質に娘を取られ、サスペンスは更に盛り上がり
最後は母と子の愛情も絡ませて泣かせる。
本当に良く出来た作品だ。
何故、彼等は離婚したのか判らないが
監督と女優として一時期
此んな良い映画を共有出来たのだから
それだけでも素晴らしい事だ。
それだけでも素晴らしい事だ。
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