田中一村 作品集
此の画家は偶然にも私と同じ栃木市生まれだ。
少年期を、いつまで栃木市で過ごしたかは解らないが
東京・芝中学校卒とある。
芸大の日本画科に入学したが結核にかかり
僅か2ヶ月で中退している。
始めは南画を描いていたらしいが
画風を模索し、日展や院展に出品するも落選し続け
50歳で奄美大島渡り、大島紬の染色工として生計を立て
69歳で亡くなった。
残された作品は奄美大島の植物や魚貝を中心としたもの。
生き方は文明からタヒチに逃れたゴーギャンの様に孤高であり
ジャングルを好んでモチーフとした
シュール・リアリズムのアンリ・ルソーとも似ているが
それらとは、また異なる独自のスタイルを生み出して居た。
彼の南の島への憧れは何処から来たのか?
此れは同郷の私の勝手な推察だが
海無し県(栃木)に生まれた者は
水平線への憧れが、人一倍強いのかも知れない。
文明から遠く離れた、それら自然の風景は
現代人の心を今、強く捉え魅了する。
トロピカルな極彩色の素材を扱いながら
そこに観れるのは彼のアイデンテティ
琳派や狩野派の影響を受けた紛れも無い日本画。
その精密な描写力と大胆な構成力に只ただ圧倒される。









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