2015年6月20日土曜日

フランチェスコ・クレメンテ:Two Horizons
此れは1994年に渋谷のセゾン美術館で開催された
クレメンテの個展のカタログ。
扉に穴が空いていて彼の自画像が覗ける。
会場に在ったのは何れも大きな作品で
1冊の本では、その時の感動は伝わらないが
彼の不思議な世界は垣間みる事が出来る。
此の井戸の底に重りを付けられて沈められた男の絵
観ていると一緒に水に吸い込まれて行くようだ。
彼はイタリア人だがインドの神秘主義に興味があり
下の絵の様に、諸に宗教画からインスパイアされている作品もある。
発想だけでなくスタイルも、どんどん変わり
今はバスキアの様な水彩画も描いているらしい。
此んな自由な絵は、常識にとらわれている私には
絶対描けないから、ただただ憧れるだけである。
1956年生まれにしては老けているな。

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